子どもが生れてきた日のことを思い出しました

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「生まれる前に、病気で無事には生まれないだろうとお医者さんに言われていました」

11月18日に、鳥取県伯耆町の溝口中学校で講演しました。

生徒と保護者が一緒に聞く講演会でした。

講演終了後には、生徒達は退出し、保護者と私と輪になっての座談会をやりました。

その中で、お父さんの一人が語られました。

「生まれる前、何ヶ月も重苦しい日々を過ごしましたが、無事に生まれ、無事に成長してくれています。
今日、お話を聞いていて、当時のことを思い出しました。本当にあのときの感謝の思いを忘れないようにしたいと思いました」

ほとんどの方が、涙を拭きながら聞いていました。

その後も、何人かの方が子どもへの思いを語る言葉を聞き、多くの方が涙を流されていました。

親として、子どもが元気でいてくれることの幸せを、しっかりと感じて、愛情を伝えていこうと、あらためて感じていただく機会を作らせていただけたと、嬉しくなりました。

生きづらくたって大切な命

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「命の大切さ」を中学生に伝えることが、今回の私の講演のテーマでした。

事前に、保護者会役員さんと打合せをしたときに、いろいろご要望も聞きました。

神奈川県座間市の9人惨殺事件のショッキングなニュースが、連日報道されていたので、この打合せのときも話題に上りました。

何よりも大切な「命」ですが、単に「命の大切さ」と言葉にしてみても、紋切り型で、中学生の心には届かないと考えました。

今までは、多感な中学生に自殺の話を具体的に話すことを避けていました。

しかし、あのような事件があり、生きづらく感じたり、「死」を美化したりしがちな時期の生徒たちだからこそ、しっかりと伝えなくてはいけないと考えました。


自損行為の現場で、きれいな死に方などなかったこと

自損行為が未遂に終わり、生きながらえたことを泣きながら喜んでいた人のこと

人間は本来細胞レベルで「生きる」ためにできていることを教えられた現場のエピソード


実例をあげて伝えました。

生きてこられたことの喜びを歌にして伝えました。

生徒たちの後ろの席に並んだ、保護者のみなさんも真剣に、ときには涙を拭きながら聞いていました。

「ありがとう」を息子に伝えたお父さん

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大切な大切な我が子の命

そんな何者にもかえられない大事な存在なのに、ついつい面倒臭がった対応をしたり、叱り過ぎたり、しっかりと話しを聞いてあげなかったりすることがあります。

そんなことに気づいたら、この世に生れて来てくれたことへの喜びや、何度も病気をしながらも元気に育ってくれたことへの感謝を思い出してみましょう。

昨年の伯耆町でやった私の講演を聞かれた方も参加されていて、

「あのあと、息子に『ありがとう』と伝えました」

と話されたお父さんもいました。



この日も、体育館で私の話や歌を聞いたあと、親子で何かを話し合ってくれた家族もいたと思います。

「ありがとう」をまだ言えなかった親子も、何年か後には伝えあってくれるかもしれません。

そうあって欲しいなあ、と祈りながら学校を後にしました。

役員の皆さん、先生方、ありがとうございました。

生徒諸君、ありがとう!!