親しいほど聞いていない相手の話

もっとあなたの話を聞いてあげればよかった画像1


関係が深いほど、一緒にいる時間が長いほど、相手の話を受け流してしまうことが多くなります。

たとえば夫婦

たとえば長くつき合っている恋人

いわゆるパートナーと呼ぶ関係ほど、長く一緒にいると、相手の話に耳を傾けなくなるようです。


いろいろと話すことで、ストレス解消したい場合があります。
それなのに・・・、

「ねえ、あなた、ちょっと聞いてよ、さっきね、スーパーで」

「なんだよ、そんなどうでもいい話すんなよ」

なんて、面倒くさそうに遮ることも多くなります。



あるいは、吐き出したい思いがあって話しているのに、その思いに共感してあげることなく、論理的に分析してジャッジしてしまうことがあります。

傷ついて重たい心が、よけいに苦しくなることをわざわざ言ってしまった、なんてことも。

聞いてあげられなかったことで苦しむ

もっとあなたの話を聞いてあげればよかった画像2

そんなことに気づかずに、言ってしまったことを、何年たっても後悔していることが、私にはあります。

妻がうつになったばかりの頃、当時はまだそれがどんな病気なのかほとんど知らずに、泣きながら心の苦しさを訴える彼女に、冷静に状況を分析して話していました。

苦しい心を楽にしてあげるどころか、よけいに重い気持ちにしていたのです。


私が消防士の頃、署で深夜に仮眠をしているときに、メールが送られてくることがありました。

手がしびれる
目がまわる
苦しい
どうしていい分からない
助けて

後半は、眠剤が効いてきたのか、文脈が乱れて意味不明になっていました。

心配でいても立ってもいられなくなりながら、仕事を放棄して帰るわけにもいかず、不安な朝を迎えていました。

仮眠室の天井を見つめながら、もっとちゃんと話に耳を傾けてあげればよかった。

後悔の念にさいなまれながら、考えてもどうにもならないことを、グルグルと考えて続けていました。

そんな過去があるので、今は元気になった仕事帰りの妻の話を、しっかり聞こうと思っています。

なのに、どうしても大好きなお笑い番組のトークのオチのところで話しかけられると、ムッとして話を遮ってしまいます。

その直後に反省モードに入ります。

何度も何度も反省と後悔のくり返しですが、それでもくり返していると、少しずつは改善されてきます。

もっと相手や自分の思いに耳を傾けよう

もっとあなたの話を聞いてあげればよかった画像3


「ガツンとやられた感じです」

そんなことを、私の講演を聞いた男性から言われたことがありました。

「自分は妻の話なんてぜんぜん聞いてないし、なんでもすぐに妻の責任にしていました」

「じゃあ今日から、ちゃんと話を聞く練習が始まりますね」

そう言うと、頭をかき苦笑いしながら言われました。

「はい、まずは練習を始めてみたいと思います」

お互いに、なんでもない話ができることが幸せだということを、思い出しながら暮らしていければいいですね。


消防士時代に、人は、自分と一番親しいはずの自分の言葉に耳を傾けないことが多いことにも気づきました。

つらいのに、苦しいのに、言いたいのに、叫びたいのに、我慢ばかりしている人が多いのです。

我慢ばかりし過ぎて、最悪な選択をしたしまった人を、何人も搬送しました。

まずは自分が自分の心の声に耳を傾けて、そして近しい人、親しい人に話し、またじっくりと聞いてあげるという、いい関係を作りたいですね。