「頑張れ」が苦しいとき

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「頑張れ!」という言葉は、心の弱った人をさらにつらくさせることがあります。

「頑張る」の意味を広辞苑で調べると、

①我意を張り通す。

②どこまでも忍耐して努力する。

などがあります。

一般的に人を励ますときに使うのは、②の方です。

悪意からではなく、応援するつもりで言うこともよくあると思います。

「頑張れ」と言われた側は、「これ以上、どう頑張れって言うんだ!」

そんな怒りを感じることもあります。



「君ならもっとできるはずだ」という期待から口にすることもあります。

心身ともに元気なときならば、その言葉に感謝しつつ、頑張ろうとするでしょう。

しかし、心が弱っているときには、

「(君は)頑張れ! (こっちは知らないけどね)」

と、無責任に言われているような気持ちになることもあります。

「一生懸命」の到達ラインは目に見えない

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「頑張れ」のほかにも、「一生懸命」という言葉も、同じような色合いがあるかもしれません。

どちらも、抽象的な言葉で、どこまでやったら「頑張った」ことになるのかははっきりしません。

このレベルまで必死になってやったから「一生懸命」やったんだ、というラインは目に見えません。

「頑張れ」や「一生懸命やれ」と言ってくれた人が、必ずしも到達できたかどうかの判定をしてくれるわけではありません。


もっとやっかいなのは、このふたつの言葉は、往々にして自分が自分に指令として出す場合です。

「私はちゃんと頑張っているのだろうか」

「もっと一生懸命やるべきではないだろうか」

そう自問自答する真面目で誠実な人は、どんなに頑張っても一生懸命やっても、

「他の人たちはもっと頑張っているはずだ」

と自分の頑張りを認められない人が多いようです。

あまりにも自分に厳しすぎると、壊れるまで頑張ることになってしまいます。

「私は今はちゃんと頑張っている」

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具体的な仕事だと、上司のOKが出ればそれで解決するのですが、態度とか情熱とか姿勢とか、抽象的なことになると、なかなかそうはいきません。

「私はちゃんと一生懸命生きているのかしら?」

そんな疑問は、誠実で感動的ではありますが、行き過ぎると厳しすぎる要求を自分に突きつけているようなものです。

そんな疑問を感じたら、自分で自分にOKを出すことが大切です。

「私は頑張っている。
ずっと先にはもっと頑張れるようになるだろうけど、今はちゃんと頑張っている」

「私は一生懸命やっている。
今の自分にできる範囲でやっている」

そんなふうに折に触れて自分にOKを出してやりましょう。